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変数マッピングとは、業務プロセス定義で使用したデータを、サブプロセス起動ロボットを使用して異なる業務プロセスに受け渡す機能です。マッピングすることで、サブプロセス開始時にはメインプロセスからサブプロセスへ、サブプロセス完了時にはサブプロセスからメインプロセスへデータを受け渡す事ができます。
マッピングはサブプロセスの「開始時」「完了時」に行われ、個々に設定することが可能です。
※サブプロセス起動ロボットの終了条件が「完了を待たない」である場合は開始時のみ設定できます。
終了条件 | サブプロセス開始時 | サブプロセス完了時 |
---|---|---|
すべてのプロセスが完了 | ○ | ○ |
一つでも完了 | ○ | ○ |
完了を待たない | ○ | × |
マッピング可能なデータは以下になります。マッピングする際にはそれぞれのデータの変数型に対応したプロセス変数を指定する必要があります。
マッピング可能なデータ | 変数型 | サブプロセス開始時のマッピング | サブプロセス完了時のマッピング | ||
---|---|---|---|---|---|
メインプロセス側 | サブプロセス側 | メインプロセス側 | サブプロセス側 | ||
業務開始者 | account | ○ | ○ | × | × |
見出し | string | ○ | ○ | × | × |
コメント | string | ○ | ○ | × | × |
直前アクティビティ実施者 | account | ○ | × | × | × |
直前アクティビティ 実施者のコメント |
string | ○ | × | × | × |
文書型プロセス変数 | doc | ○ | ○ | ○ | ○ |
文字列型プロセス変数 | string | ○ | ○ | ○ | ○ |
アカウント型プロセス変数 | account | ○ | ○ | ○ | ○ |
論理型プロセス変数 | bool | ○ | ○ | ○ | ○ |
数値型プロセス変数 | number | ○ | ○ | ○ | ○ |
手順
- 例では、文書型プロセス変数(doc)を使用。
- 文書型プロセス変数を使用する場合、メインプロセスとサブプロセスで同一の文書を扱うには、それぞれのプロセスの文書型プロセス変数をマッピングする必要があります。
- マッピングすると、各プロセスのアクティビティおよびイベントハンドラで、同一の文書を更新できます。
- サブプロセス起動ロボットの変数マッピング欄にメインプロセスの文書型プロセス変数docXXとサブプロセスの文書型プロセス変数docXXをそれぞれ指定する必要があります。
- メインプロセスにて、サブプロセス起動ロボットを設定
- アクティビティ名を入力し、種別は「サブプロセス起動ロボット」を選択
- サブプロセス起動ロボット 固有データの[+]をクリック
- [サブプロセス追加]をクリック
- サブプロセス(使用するプロセス名)を選択
- [追加]をクリック
- 開始時の変数マッピングを設定
親プロセス:[doc**]開始バインダ
サブプロセス:[doc**] - 完了時の変数マッピングを設定
親プロセス:[doc**] ※開始時の変数マッピングと違うのを選択
サブプロセス:[doc**] ※開始時の変数マッピングと同じのを選択
確認ポイント
開始時の変数マッピングと完了時の変数マッピングは、お互い文書を格納する場所を指定しています。
親プロセスで設定された開始バインダの文書情報格納先[doc01]開始バインダから、サブプロセスで指定したの文書情報格納場所[doc01]に情報を受け渡します。
開始時に指定されたサブプロセスの文書情報格納場所[doc01]から、完了時にセットした親プロセスで未使用の文書情報格納場所[doc02]に情報を受け渡します。 - [適用]をクリック
- [ドラフト保存]をクリック
- [正式版として公開]をクリック
サブプロセス起動ロボットについては「プロセスを回している途中から、自動的に別のプロセスを開始させたい」をご確認ください。
変数マッピングについては、ご利用バージョンの「リファレンスガイド_サブプロセス編」にも記載がございますので、ご参照ください。